創業者紹介

Setolla Image

原元 雅史

Masashi Haramoto

効果的なYouTube・SNS運用をサポートすることで
山口県の活性化に貢献したい!

原元 雅史39years old

Masashi Haramoto

岩国市出身。大学進学を機に上京。卒業後は、映像制作会社のディレクターとして14年間、ドキュメンタリーを中心にさまざまなテレビ番組や映画などの制作に携わる。2021年5月にフリーランスに転身。同年7月に周防大島に家族4人で移住し、動画制作、YouTubeをはじめとするSNSの企画・運用代行・コンサルティングをメインとする「Setolla Image」を創業。

Setolla Image
創業:2021年9月
住所:周防大島町東三蒲1338
HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/setollaimage/

東京でディレクターとして数々のテレビ番組の制作に携わってきた原元さん。家族との時間を大切にするために、働き方を見直したいという思いから、独立することを決意。2021年7月に周防大島町に移住し、動画制作およびYouTube、SNSの企画・運用代行などを行う「Setolla Image」を創業しました。新しい働き方と映像表現の可能性を求めて活動する原元さんに、創業のきっかけや事業内容、今後の目標などについてお聞きしました。

これまでの経歴をお聞かせください。

岩国市内の高校を卒業後、大学進学を機に上京しました。卒業後は、映像制作会社で14年間、ディレクターとして、ドキュメンタリーを中心にさまざまなテレビ番組の制作に携わってきました。

創業のきっかけを教えてください。

一番の理由は、家族との時間を大切にしたいと思ったことです。会社員時代は、長期の海外ロケや編集作業などに追われ、家族と一緒にゆっくり過ごす時間をなかなかつくることができませんでした。共働きであるにもかかわらず、家事や育児の比重が妻に重くのしかかっていたので、自分の働き方を見直さなければいけないと考えるようになりました。
また、スマートフォンやタブレット端末の普及による視聴形態の多様化、YouTubeなどの動画配信サービスの普及、コロナ禍による生活スタイルの変化により、今後さらにテレビ離れが加速していくのではないかという不安を抱くようになっていきました。
こうした背景から、新たな働き方と映像表現方法を求めてフリーランスになることを決意し、退職。YouTubeをはじめとするSNSの動画制作やチャンネル運営に本格的に着手しました。そして、2021年7月に、SNSの動画制作や運用代行、効果的なチャンネル運営をサポートする「Setolla Image」を立ち上げました。

具体的な事業内容を教えてください。

商品販売や集客、ブランディングなど、あらゆる場面においてSNSは欠かすことができなくなってきています。しかし、多くの企業や自治体では、フォロワー数が伸び悩んでいたり、投稿内容や運用方法で迷っていたりする現状があります。こうした課題を持つ企業や自治体に対して、YouTubeの動画制作および運用代行、コンサルティングを行っています。これまでおよそ100作品のテレビ番組の制作に関わってきた経験や人脈を活かして、コンテンツの企画立案から動画撮影、編集、アップロード、投稿後の効果検証まで、ワンストップで行えるのが強みです。

どうして周防大島町に移住しようと思われたのですか?

以前から「いつかは海のそばで暮らしたい!」と思っていました。フリーランスになったのを機に、思い切って移住しようと考え、東京近辺の海沿いという条件で家探しをしていたのですが、なかなかピンとくる場所が見つからなくて…。そんなとき、帰省した際によく遊びに行っていた周防大島町のことを思い出しました。調べてみると2~4週間お試しで移住体験ができる「島暮ら荘」という制度があることがわかり、早速申し込んでみることにしました。10日間ほど滞在したのですが、すぐそばに海や山がある恵まれた環境、温暖な気候など、周防大島町にすっかり魅了されてしまいました。滞在期間中に東京のクライアントとリモートで仕事をしたのですが、全く支障はありませんでした。それに、移住者コミュニティがしっかりしているところも魅力的だったので、周防大島町に移住し、創業することを決意しました。

創業に向けてどのような準備をされましたか?

まず、移住や創業に関する情報を集めるために、東京・有楽町にある「やまぐち暮らし東京支援センター」に相談に行きました。そこで初めて(公財)やまぐち産業振興財団の「やまぐち創業補助金」のことを知りました。申請期限が迫っていたので、(公財)やまぐち産業振興財団のサポートと、NPO法人での補助金申請の経験が豊富だった妻からのアドバイスを受けながら、大急ぎで申請書類を作成しました。山口県の総合計画「やまぐち維新プラン」の重点的な施策をチェックして、自分の事業が山口県にどれだけ貢献できるのかということを意識して作成したのが功を奏したのではないかと思っています。 獲得した補助金は、撮影機材、創業準備のために東京を行き来した飛行機代、Web広告費などに活用させていただきました。また、東京圏からの移住・創業ということで移住支援金※も交付していただき、大変助かりました。
住まいは、周防大島移住なびというWEBサイトにある空き家バンクで探しました。

※東京23区(在住者又は通勤者)から県内に移住(予定を含む)し、やまぐち創業補助金の交付決定を受けた人が対象(在住期間等に一定の要件あり)

創業時に不安だったことは何ですか?

やはり収入面についてです。退職してしばらくの間は、YouTubeをはじめとするSNSについて勉強するために、多くの時間が必要になるだろうと考えていました。そのため、事業が軌道にのるまでに少し時間がかかることを想定して、3カ月間は収入がなくてもやっていけるだけの蓄えを確保しておきました。最初は不安でしたが、現在は徐々に収入も得られるようになり、それなりの手応えを感じています。

現在の状況はいかがですか?

現在、インターネット経由で受注する仕事が8割、以前勤めていた制作会社関連の映像の仕事が2割という状況です。インターネット経由の仕事のほとんどがTwitterなどのSNSを介してのものです。こうした自身の経験からも、今後ますますSNSでの情報発信が重要となってくると感じています。そのほかに、クラウドソーシングやビジネスマッチングアプリ、動画編集者が集うオンラインサロンなども活用しています。
また、自身のYouTubeチャンネルを立ち上げ、どのようにすれば短期間で登録者数や再生回数をアップさせることができるのか、トライ&エラーを繰り返しながら検証をしています。そこで得た実績と知見をもとに、短期間で効果の出るサポートを行うことで、継続的な案件獲得へとつなげています。

創業して良かったことは何ですか?

仕事のやりがいをダイレクトに感じられることです。取り組んだ結果が数値として分かるので、以前にも増して「世の中の役に立てている」という実感を持てるようになりました。
また、自宅で仕事ができるので、家族で過ごす時間が圧倒的に増えました。妻や子どものためにも創業して良かったなと思います。

今後の目標についてお聞かせください。

現状は、YouTubeの運用代行をリクエストされるケースが一番多いです。今後はそこを入り口にそのほかのSNS運用代行やコンサルティングなどにも展開していきたいと考えています。また、SNSを活用して、山口県内の一次産業の課題解決や、外国人観光客の誘致などの地域活性化にも貢献していきたいと考えています。事業が軌道に乗れば、動画制作や効果的なSNS運用方法などを学ぶ場をつくり、県内の若手クリエイター育成のお手伝いもしていきたいです。

最後に、創業をお考えの方にアドバイスをお願いします。

創業したいけれど資金がない、時間がないといったお悩みがあるかもしれません。まずはインターネットや関係機関を頼って、補助金などの情報を収集してみてください。いくらでも解決する手段はあるはずです。パソコンとインターネット環境があれば、いつでもどこでも仕事ができる時代です。東京でなくともいくらでもチャンスはあります。ぜひ勇気をもって自分のやりたいことを叶えるために行動し続けてください!