創業者紹介
PLACER(プラセル)
藤井 千晴
Chiharu Fujii
多くの女性が心身ともに美しく
ポジティブに過ごせるように
美容・健康・心理面で支えたい。
藤井 千晴
Chiharu Fujii
東海地方出身。商業高校に在学中、簿記2級、マーケティング検定3級等の資格を取得。卒業後、健診事業を行う企業で経理を担当。コルギ、ドライヘッドスパ、美肌セラピスト、自己肯定感アップカウンセラー、健康マスター検定(エキスパート)の資格を取得。2023年12月に山口県に移住。翌年2月に、完全予約制の女性専用プライベートサロン「PLACER」をオープン。
PLACER
創業:2023年10月
住所:防府市佐波1-12-17 Kオール佐波101
Instagram:https://www.instagram.com/placer202401/
これまでの経緯をお聞かせください。
漠然とではありますが小学生のときからいつか自分のお店を持ちたいと思っていました。そのため、街なかを歩いていても、このお店はこうすればもっと売れるかも、だからこのお店は人気なのかなと、アンテナを張りめぐらせていました。商業高校を卒業後、経理の仕事に就きましたが、様々な出来事が重なり、創業への思いを強く抱きました。そこで、自分が好きなことで生涯情熱を注ぎ続けられるものを探した結果、辿り着いたのが美容と心理サポートでした。というのも、私自身が色々なサロンで施術を受けるなかで、美容には自己肯定感を高め、行動や人生を変化させてくれる力があると実感したからです。そこで、当時通っていた美容サロンが開講していたスクールに半年間通い、コルギ※の施術法を学びました。退職から開業までの数カ月はそのサロンでコルギニストとしての経験も積みました。また、心理面でのサポートができるように、自己肯定感アップカウンセラーや健康マスター検定(エキスパート)の資格も取得しました。
※骨や筋肉に圧力を加え、詰まっている老廃物を押し流すことで、血行やリンパの流れを改善する韓国発の美容法
どうして山口県で創業されたのですか?
祖父母の家が防府にあるため、小さいときから長期休暇のたびに山口県を訪れていました。自然豊かで災害が少なく、何よりスーパーに並ぶお刺身が美味しいことに感動して、いつかここに住みたいと思っていました。それだけの理由ではありません。調べたところ、山口県にはコルギを行っている競合サロンの数が少ないため、市場としての可能性を感じました。ある都道府県別の調査によると、山口県はエステサロンにかける一回あたりの利用金額や年間利用率が高いことがわかっています。また、ある美容整形外科が行った調査では、山口県民の自己評価は全国で最下位という数字も出ています。同じ女性として、自分に自信を持って日常を機嫌良く過ごせる人を増やしたいという思いから、山口県で女性専用サロンを開業することを決意しました。
事業内容を教えてください。
コルギやドライヘッドスパなどの美容施術と心理カウンセリングを融合した完全予約制の女性専用プライベートサロンです。大通りから少し奥まった場所にあるため、隠れ家的なサロンとして気軽にご利用いただけます。美容はもちろん、心理カウンセリングを受けるハードルを低くして、心の健康を保つためのサポートもしていきたいと思っています。
創業に向けてどのような準備をされましたか?
まず足を運んだのは防府市中小企業サポートセンターCONNECT22(以下、コネクト22)です。当時は東海地方に住んでいたので、数カ月に1回のペースで通いながら、開業届など創業のいろはを教えていただきました。担当してくださった創業アドバイザーはしばらくして退職されたのですが、今でも何かと相談に乗っていただいています。その後、自己肯定感アップカウンセラーや健康マスター検定(エキスパート)などの資格を取得して、外見だけでなく心も美しくサポートできるような体制を整えました。
創業する上で大変だったことは何ですか?
事業計画書の作成です。今まで経験してきた経理分野と比べて、Wordのテンプレートや数字の書き方が独特だったため、慣れずに何回も修正しました。しかし、文章化することで頭の中が整理され、これから事業を続けていく理由や目的が明確になりました。今も時々見返しては初心を忘れないようにしています。
開業資金はどうされたのですか?
以前コネクト22で創業アドバイザーをされていた方から、(公財)やまぐち産業振興財団の「やまぐち創業補助金」のことを教えていただき、応募しました。採択していただいた補助金は、洗濯機やエアコンなどの家電製品、ベッドなどの家具に活用しました。開業後に買い揃える選択肢もありましたが、補助金に採択していただいたおかげで、最初から必要なものと不必要なものを細かくリストアップできたので無駄なく開業できました。コルギは、特別な機械などを使用しないオールハンドの施術なので、初期投資が少なく開業できる点も良かったと思います。
集客のためにどんな工夫をされましたか?
オープン前に近隣にチラシを配りましたが、ほとんど効果がありませんでした。そこで、美容系のクーポンサイトを活用して集客・予約・フォローなど、必要な施策を実施しました。お客様の多くがこのサイトから予約されているので、今のところ一番効果があると感じています。キャンペーンなどの情報はインスタグラムでも発信しています。
創業後、現在の状況はいかがですか?
おかげさまで少しずつリピーターのお客様が増えています。最初の頃は予約をたくさん詰め込んでしまい、次のお客様を待たせてしまったり、焦って施術に集中できなかったりしたことがありました。そのときの反省から、お客様同士がバッティングしないように予約時間に余裕を持たせて、目の前のお客様にご満足いただくことを最優先にしています。利益は後回しになるかもしれませんが、結果としてリピーターの獲得につながるものと信じています。
創業して良かったことは何ですか?
時間を自由に調整できるようになり、仕事とプライベートの両立がしやすくなったことで、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)が格段に上がったことです。自己肯定感が一定に安定し、幸福感が高まり、いつも気持ち良くお客様に接することができています。また、お客様のニーズに合わせてメニューを変更したり、新たなコースを提案したりと、誰かの許可を得なくても思いついたことをすぐに実践できるのも良かった点です。
今後の目標についてお聞かせください。
サロン名の「PLACER」はスペイン語で「喜び、楽しさ」を意味しています。健康寿命を延ばし、心身のQOLを高く保つウェルビーイングの観点から、今後はスペインの文化も取り入れて、「美容」「健康」「山口県とスペイン、ナバラ州の架け橋になる活動」の3つの柱で事業を展開していきたいと考えています。そのためにも、今後はスタッフを採用し、計画的に事業規模を拡大していきたいと思っています。
最後に、創業をお考えの方にアドバイスをお願いします。
創業に向けた一歩を踏み出すためには、自分がどんな人間で何を実現したいのか、自己分析・自己理解をしておくことをおすすめします。そうすれば、開業後に想定外の場面に出くわしても、感情に振り回されることなく、物事を冷静に考えられるようになると思います。パフォーマンスを上げるためには、心身ともに健康であることも重要です。セルフケアも大切にされてください。