創業者紹介

Patisserie Lien

野口 直樹

Naoki Noguchi

幼少期からの夢を実現!
安心安全かつおいしいケーキで
人と人、地域と人とをつなぎたい。

野口 直樹33years old

Naoki Noguchi

防府市生まれ。幼稚園児の頃に菓子作りと出会う。農業高校で食品について学び、卒業後は調理師専門学校に進学。1年間製菓を学んだ後、山口県内の洋菓子店で約13年間修業を積んで独立。2024年1月、念願の洋菓子店「Patisserie Lien」を創業し、現在に至る。

Patisserie Lien
創業:2024年1月
住所:山口市朝田745-5
HP:https://www.instagram.com/patisserie_lien_/

幼い頃から菓子作りが大好きだった野口さんは、高校を卒業後、専門学校で製菓を学んで憧れのパティシエに。山口県内の洋菓子店で約13年間修業を積んだ後、「自分のお店を開きたい」と創業に踏み切りました。2024年1月、山口市朝田にイートインスペースのある洋菓子店「Patisserie Lien」をオープンした野口さんに、創業までの道のりと今後の目標などについてお聞きしました。(取材日:2023年12月21日)

これまでの経歴をお聞かせください。

防府市生まれ防府市育ちです。高校を卒業後、山口市にある調理師専門学校に進学しました。1年間菓子作りを学んだ後、山口県内の洋菓子店で約13年間修業を積み、2024年1月に念願だった自分の洋菓子店「Patisserie Lien(パティスリー リアン)」をオープンしました。

「Patisserie Lien」はどんなお店ですか?

牛乳、卵、フルーツはなるべく地元産、国産にこだわった安心安全なケーキや焼き菓子を提供する洋菓子店です。この辺りには珍しいイートインスペースも設けています。味や品質だけでなく、「魅せるスイーツ」も目指しているので、ビジュアル的にも楽しんでいただけると思います。また、店内は小窓から製造スペースが覗ける構造なので、「作品を創り出すアトリエ」を見学しているようなワクワク感も味わってもらえます。菓子作りの工程やパティシエの技術を子どもたちにも見てもらい、「私もお菓子が作りたい!」と思ってもらえたら嬉しいです。

いつからパティシエを目指されていたのですか?

菓子作りに出会ったのは幼稚園児の頃です。母親が菓子作りが好きで、一緒にやるうちにすっかり魅了され、どんどんのめりこんでいきました。そのうち菓子作りしか見えなくなり、いつの間にか将来の夢がパティシエになっていました。高校は農業高校に進学しましたが、それも将来を見越した選択で、生産者の立場で洋菓子の素材を学んでおきたいと思ったからです。

創業を意識されたのはいつ頃からですか?

地元の名店で10年ほど働きましたが、8年目くらいからぼんやりと将来について考えるようになりました。ちょうどその頃オーナーからも「これからどうしたいんだ?」と聞かれ、独立を意識するようになりました。その後、オーナーの紹介で下関市の名店に移り、パティシエをしながら、経営やブランディングについても学ばせていただきました。それから一旦地元に戻り、先輩の洋菓子店を手伝いながら創業準備を進めました。

創業に向けてどのような準備をされましたか?

まずは周りの人たちに相談することから始めました。友人はもちろん、飲食店の経営者や顔の広い知人など、とにかくいろんな人に話を聞いてもらいました。少しでも創業に関する情報が欲しかったのと、宣言することで後戻りできない状況を作りたかったんです。その結果、山口県よろず支援拠点を紹介してもらえたり、創業塾の存在を知ることができました。よろず支援拠点では考えの甘さを指摘され、現実を見なければならないと痛感しました。それで、先輩の勧めもあり、防府商工会議所の防府創業塾に行くことを決めました。

防府創業塾に参加して良かったことは何ですか?

事業計画を立てることの大切さを学びました。当初、自分なりに来店数や客単価を設定していたところ、根拠のなさを指摘されました。経費を算出してシミュレーションしてみても明らかに非現実的で、講師の方から「こんな計画では借入できません」と言われました。あくまで計画なので想像ではありますが、ここでいかに現実的な数字を示せるかが重要だったんです。その後、何度もアドバイスをもらいながら練り直し、納得できるものが完成しましたが、一人ではきっとできなかったと思います。また、自分が本当にやりたいことや店のコンセプトがしっかりと明確になることも事業計画書を作るメリットです。今自信を持って自分の事業の説明ができるのは、この過程があったからこそです。

創業資金はどのように準備されましたか?

積み立てていた自己資金と(公財)やまぐち産業振興財団「やまぐち創業補助金」を活用しました。補助金を申請するにあたり、防府創業塾で作成した事業計画書が大いに役立ちました。補助金は調理器具など設備の購入に活用させていただきました。私の場合、もともと美容院だった店舗を改装したのですが、電気と水道は全部引き直すことになりました。想定外の工事で思った以上に初期費用がかかってしまったので、補助金を活用できたことは本当にありがたかったです。ちなみにインフラの確認もきちんとすべきだったと反省しています。

どうして現在の場所でオープンされたのですか?

両親が山口市の出身で幼い頃から馴染みがあり、お店を開くなら山口市と決めていました。山口市にはイートインスペースのあるケーキ店が少ないので、結果的には差別化も図れ、より良い選択でした。最終的にこの場所に決めた理由は、住宅街にあること、通学路上にあること、車の通りが多いこと、駐車場があることでした。候補を絞るにあたり、市内のあちこちを車で回ったり、商店街を歩いたりと、自分の目で確かめていきました。人の流れも知りたかったので、平日・休日の両方を見て回りました。それと、山口市で暮らす両親の友だちの意見も参考にしました。

今後の目標についてお聞かせください。

地域に長く愛されるお店に育てること、「ケーキと言えばLien」と言ってもらえるお店にすることが目標です。それと、店名の「Lien」はフランス語で、「つながり」という意味があるのですが、このお店のスイーツを通じて、私とお客様とのつながり、お客様同士のつながり、市外・県外から訪れたお客様と山口市とのつながりを築いていくことも目標としています。そして、将来的には賃貸ではなく、一から作った自分の理想の店舗を構えたいですね。

最後に、創業をお考えの方にアドバイスをお願いします。

創業塾への参加をぜひお勧めしたいです。事業計画を見直せるだけでなく、創業を目指す仲間ができたり、先輩経営者とつながることができたりと、私にはいいことばかりでした。創業塾で培ったネットワークは途切れることなく続いており、今では私の中で「困ったらいつでも相談できる大切な人たち」になっています。もう一つは、早い段階で「創業したい」と周りに伝えていくことです。創業するしかない状況を自ら作ることで前に進まざるを得ませんし、伝えたことで協力してくれる方や助けてくれる方が現れてきます。絶対に創業したいという強い意志さえあれば、きっと成し遂げられますので頑張ってください!