イベントレポート

Introduction

2023年10月14日、山口県政資料館にて、「やまぐちスタートアッププログラム Mirise〜ミライズ〜」の中間発表会が開催されました。
当日は、学生向け新規事業開発体験プログラムの受講者8名、アクセラレーションプログラムの受講者11名が登壇し、それぞれのビジネスプランについて中間発表を行いました。

Mirise 中間発表会

開催日時:2023年10月14日(土)13:00〜17:00

①オープニング
Miriseおよび中間発表会の概要説明
②学生向け新規事業開発体験プログラム受講者による中間発表(発表者:8名)
・受講者による4分間のピッチ
・地域企業との事業検証に移行する事業アイデアの審査
③学生向け新規事業開発体験プログラム受講者による中間発表の総評
④アクセラレーションプログラム受講者による中間発表(発表者:11名)
・受講者による4分間のピッチ
・アドバイザーによる3分間のフィードバック
⑤アクセラレーションプログラム受講者による中間発表の総評
⑥クロージング

開催場所:山口県政資料館(旧県会議事堂)(山口市滝町1-1)


主催者:山口県

Miriseとは?
やまぐちスタートアッププログラム Mirise〜ミライズ〜

イノベーションの創出により短期間で急成長し、地域経済を活性化させるスタートアップを創出するとともに、新たな取組に積極果敢に挑戦する多様な人材を育成することにより、地域経済の起爆剤となるスタートアップを継続的に輩出することを目指す山口県の取組のうち、「学生向け新規事業開発体験プログラム」と「やまぐちアクセラレーションプログラム」の2つのプログラムの総称です。

「学生向け新規事業開発体験プログラム」とは、起業やスタートアップを志す若者を育成するため、起業やスタートアップ、新規事業開発に関心があり、斬新なアイデアや優れた技術を有する大学生や高校生を対象に、大学生等が事業アイデアの考案から事業検証までの一連の事業開発を体験するプログラムです。
受講者は、自身のアイデアや技術を基に事業を開発する手法や起業・スタートアップに関する知識を習得しつつ、講師や事務局のサポートを受けながら、事業アイデアの磨き上げや事業検証を行い、事業開発スキルを習得します。
「やまぐちアクセラレーションプログラム」とは、山口県内からロールモデルとなるスタートアップ企業の創出を目指し、「すでに新たなビジネスプランを持っている方」を対象に、事業化を加速させる場、投資機会を与える場を提供し、全国、世界へと羽ばたく起業家を生み出していくプログラムです。
受講者はワークショップやピッチを行い、約8カ月間かけてスタートアップに必要な各種知識を取得しつつ、プレゼンスキルの向上を図りながら、ビジネスプランを完成させます。また、アクセラレーター※がリアリティある環境やプログラムを提供することで、ビジネスプランのさらなるブラッシュアップをサポートします。
最終的には、それぞれのビジネスプランで全国のVC(ベンチャーキャピタル)や投資家に向けてのピッチの実施や、全国規模のピッチコンテストへの出場等により、資金調達の実現を目指します。

※アクセラレーター…スタートアップ企業や起業家をサポートし、事業の成長や発展を促す支援者。

レポート

Miriseおよび中間発表会の概要が説明された後、いよいよ発表会がスタート。会場がほぼ満席という多くの傍聴者が見守る中、学生向け新規事業開発体験プログラムの受講者8名、アクセラレーションプログラムの受講者11名が、開講からこの日までに磨きをかけてきたビジネスプランについてのピッチを行いました。ピッチを終えた後は、学生向け新規事業開発体験プログラムでは、地域企業との事業検証に移行するビジネスプランの審査、アクセラレーションプログラムでは、アドバイザーによる3分間のフィードバックが行われ、発表者らはより良いビジネスプランを完成させるためのヒントにすべく、真剣な表情で耳を傾けていました。
全てのピッチが終了した後、アクセラレーションプログラムのメインアクセラレーターである(株)ゼロワンブースターの鈴木規文氏から感想とアドバイス、今後についての説明、そして令和6年2月に萩市の松下村塾で開催される成果発表会へのエールが送られ、この日のプログラムは全て終了。大盛況のまま閉幕となりました。
今後、受講生たちは成果発表会に向けて、ビジネスプランのさらなるブラッシュアップを図ります。

受講者の声
●学生向け新規事業開発体験プログラム受講者

山根康輔さん(山口松風高等学校 16歳)
8月に開講してから今日まで、講義とワークショップを通じて、ビジネスのアイデアを実現させるために必要なことを楽しく学んできました。参加して最も良かったのは、アイデアを詳しく、より具体的に出していくことがいかに大切かを知れたことです。また、いろいろな人とのつながりができたことも大きな収穫でした。学びの内容はもちろんですが、スタッフの皆さん、講師の皆さんのサポートが手厚いこと、同じような志を持つ仲間や友人ができることも魅力なので、起業を考えている方には受講をおすすめします。最終成果発表会と起業の実現を目標に引き続き頑張ります!

【事業アイデア】
個性に合わせた教え方のプログラミング教室

●学生向け新規事業開発体験プログラム受講者

村田将希さん(山口県立農業大学校 19歳)
アイデア創出から実証実験まで、起業の流れを体験するために参加しました。参加して一番良かったことは、アイデア創出後の進め方、つまり、次に取るべき行動を知れたことに加え、刺激し合える仲間たちと出会えたことです。今回の中間発表では、一から考えて創出させたビジネスプランを多くの方の前で発表でき、とてもいい機会になりました。また、自分の成長を実感できたのも嬉しかったです。参加したいと思ったら、とりあえず応募してみてください。起業には合う、合わないがあると思いますで、もし合わなければ途中で辞退してもいいと思います。Miriseでは、銀行員やメンター、投資家などの方々と学生のうちから関わることができ、自分自身でビジネスを発案するという貴重な体験が得られます。これから2月の最終成果発表会に向けて、運送会社などにヒアリングを行っていき、ドライバーにとって働きやすい未来を作り出せるよう精進していきたいです。

【事業アイデア】
トラックステーションの価値を最大化し、輸送の効率化とドライバーの安心と安全の確保を目指す

●アクセラレーションプログラム受講者

株式会社モクジツ(https://mokujitsu.com/) 加藤潤一さん(東京都・34歳)
2023年7月に創業し、ビジネスプランのブラッシュアップができること、ベンチャーキャピタルやスタートアップを志す起業家とつながれることに魅力を感じ、プログラムへの参加を決めました。実際に幅広い業種の起業家と出会えましたし、私より先に進んでいる同期からはアドバイスももらえました。今回参加して一番良かったのは、事業アイデアに対してフィードバックをもらう機会が何度も得られたことです。他者への説明を繰り返すことで、わかりやすく、本質を掴んだ説明ができるようになり、今後、顧客へ提案するときや、投資家へプレゼンするときに非常に役立つだろうと感じています。今回のMiriseは、県内、県外、起業済み、起業前、すでに製品を完成させている人、今から作る人など、とても幅広くいろんなフェーズの人が参加していましたが、どのステージにいる起業家にも役に立つプログラムになっていました。起業したい方、起業に興味をお持ちの方は、ぜひMiriseに参加し、挑戦の一歩を踏み出してみてください。

【事業アイデア】
バックオフィス業務のクラウド基盤システム「モクジツ」

2023年度Mirise概要

【実施期間】令和5年7月〜令和6年2月
【対象者】
●学生向け新規事業開発体験プログラム
・山口県内の学生(高校生以上)
●アクセラレーションプログラム
・スタートアップおよびベンチャーでの起業を目指す方(第二創業含む)
・創業5年以内の創業者
・新規事業でベンチャーキャピタル等からの資金調達を目指す方
【プログラム】
●学生向け新規事業開発体験プログラム
・キックオフイベント「アイデア出るまで帰しません!」
・講義&ワークショップ(計4回)
・中間発表会&交流会
・最終成果発表会
●アクセラレーションプログラム
・講義&ワークショップ(計3回)
・中間発表会&交流会
・協力企業との実証事業
・最終成果発表会
【主催】山口県(委託先:(株)YMFG ZONEプラニング)

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