創業者紹介

くにもと歯科

國本 俊雄

Toshio Kunimoto

患者さん一人ひとりに真摯に向き合い
歯科医としての役割を広げながら
地元に貢献していきたい。

國本 俊雄40years old

Toshio Kunimoto

光市出身。高校時代まで光市で過ごし、福岡歯科大学に進学。卒業後は、大学病院をはじめ福岡県、長崎県、広島県などの歯科診療所で12年間の診療経験を積む。2019年、光市にUターンと同時に「くにもと歯科」を開院。地域に根ざした歯科診療所を目指す。
 
くにもと歯科
創業:2019年11月
住所:光市虹ケ浜1-5-37
HP:https://www.kunimoto-dent.com/

高校時代まで光市で過ごし、福岡の歯科大学に進学した國本俊雄さん。さまざまな歯科診療所で12年間の診療経験を積み、2019年に念願の「くにもと歯科」を開院されました。地域に根ざした歯科診療所を目指す國本さんに、開業までの道のりや苦労したこと、これからの展開などをお聞きしました。

開業までの道のりをお聞かせください。

高校時代まで光市で過ごし、福岡県の歯科大学に進学しました。卒業後は、大学病院をはじめ福岡県、長崎県、広島県などの歯科診療所で12年間の診療経験を積みました。大学に進学するときから、いずれは地元に戻って開業したいという思いはありましたね。本格的に開業を意識し始めたのは30代後半のとき。さまざまな病院での経験を経て、技術力に自信がもてるようになり、これなら自分が納得のいく診療ができるのではないかと思いました。ちょうどその頃、結婚したことも影響したように思います。

開業地の選定はどのようにされたのですか?

開業する1年前から、広島で勤務医として働きながら準備を進めていきました。当初はJR光駅に近い方がいいかなと思っていたのですが、なかなかいい場所が見つからなくて…。現在の場所は、たまたま前を通りかかったときに見つけました。国道から一本奥に入った通りだったのですが、駐車場も確保できる理想通りの広さだったので、すぐに不動産屋さんに電話して即決しました。不動産屋さんも驚いていましたね(笑)。建築工事が着工してから、地元の人が生活道路として使っている好立地だったことが判明しました(笑)。

開業に向けてどんな準備をされたのですか?

まずは、自分が理想とする診療のイメージを固めることから始めました。患者さんのご希望や生活スタイルに合わせて、心に寄り添った治療を行いたい。そのために、じっくりとお話を聞き、デジタルツールを活用しながら、わかりやすい説明を行うことを目指しました。設備面でのこだわりは全面バリアフリーです。勤務医時代にその重要性を痛感していたので、できる限り段差をなくして、高齢者や車椅子を使用される方が来院しやすい仕様にしました。お子さん連れの方のために、キッズスペースも設置しました。また開院する直前には、周辺にお住まいの方を対象にした内覧会を実施しました。おかげさまで100人近い方が来られ、診療コンセプトや医院の概要をしっかりと説明することができました。

開業資金はどうされたのですか?

自己資金と銀行からの借入、(公財)やまぐち産業振興財団の「やまぐち創業補助金」を活用させていただきました。「やまぐち創業補助金」は、助成金や補助金の情報を得ようと光商工会議所を訪れたときに、担当者が教えてくださいました。この補助金は、内覧会のチラシの制作費や医療機器の購入費に活用させていただきました。商工会議所に相談すれば、どんな融資制度や補助金が使えるのかがわかるので、有効に活用されることをおすすめします。

現在の状況はいかがですか?

おかげさまで、患者数は順調に伸びており、現在は1日20人前後の診療をしています。あまり増えすぎると理想の診療ができなくなってしまう可能性があるので、このくらいがちょうどいいのかな、と。開業当初は、地域の高齢者が中心でしたが、現在は幅広い年代の方が来院されています。最近は、ホームページをご覧になってなのか、ご近所さんだけでなく、周南や柳井など、遠方から来られる方もいらっしゃいますね。

開業して良かったことは何ですか?

一人ひとりの患者さんにじっくり向き合った診療ができていることです。3次元CTで撮った画像をモニターに映し出して、現在の口の中の状態や歯根の形状、骨の状態、治療方法や手順について、患者さんにわかりやすく丁寧に説明するよう心掛けています。患者さんからは「ここまできちんと説明を受けたことがない」と驚かれることも。初診の場合は、時間をかけて症状をお聞きするため、ついつい診療時間が長くなってしまうこともありますね(笑)。

※取材撮影のため、レントゲンのデモ画像データを使用しています。

開業して大変だったことは何ですか?

まずスタッフの教育です。勤務医時代は、すでに教育されているスタッフと一緒に仕事をするのが当たり前だったので、開業して初めて、こんなにも大変なことだと気づきました。歯科医院での勤務経験がないスタッフもいたので、1カ月間の教育期間を設けたのですが、バタバタの状態だったので、もう少し時間に余裕をもって取り組めば良かったのかなと思っています。また、経理や書類作成などの事務作業にも苦戦しています。歯科医としての知識だけでなく、経営に関する知識もきちんと学んでおけば良かったなと痛感する日々です。

今後の目標を教えてください。

かかりつけ医師としての歯科治療のほかに、高齢者や足が不自由な方、遠隔地などで通院が難しい方に対して定期的に訪問診療も行っていきたいと考えています。また、近年はさまざまな研究から歯や口腔の健康と全身の健康の関係が明らかになり、歯科医の役割が広がってきています。口腔内を清潔に保つことの重要性を周知し、トラブルを未然に防ぐための予防歯科だけでなく、噛む力や飲み込む力、話す力など、口腔機能全般のケアにも努め、地域の方々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に貢献していきたいと思っています。

最後に、創業をお考えの方にアドバイスをお願いします。

創業にあたっては事業内容のことばかりに気をとられがちですが、経営者として経理や人事など、経営に関するさまざまな知識についても勉強しておくことをおすすめします。もちろん、全てを一人で行う必要はありません。社会保険労務士さんや税理士さんなど、頼れるところは専門家の力を借りると良いと思います。商工会議所も大きな味方になってくださいます。わからないことや不安なことがあれば、まずは相談されてみてはいかがでしょうか?